ポタフェスレポート 2 2階(HE-1とかfinalブース(Make)とか)

引き続き2階のレポートを …

  

なんといってもビックリしたのはゼンハイザーのHE-1でしょうか。展示されていることもしらなかったのと、たまたまいい時間に並べたのか前に一人しかいない状況で試聴できたので驚き(終わったあと後ろみたら4,5人並んでた)

 

HE-1は真空管トランジスタの複合専用アンプ(これがまた大理石で美しい)で鳴らす超高級ヘッドホンです。価格は600万とも言われてます、マジか!

昨年の秋のヘッドホン祭では整理券配布のうえ確か15分程度しか試聴できませんでした(この時媒体はCDのみ)

 

今回は特に時間制限もなく前の人も私も結構長い時間試聴していました。ステレオミニ3.5mm変換プラグも備え付けられていて、やろうと思えばスマホの音源も再生できます←私はこれやりました笑

 

↓写真撮影の許可いただいたので撮影を。真空管は良く見るとSE802、SE803と記載。f:id:inoue_onigirimaru:20171216202728j:image

 

ecc802と803のコンビになっているのでしょうか。JJ製であることはネットで記載されていた気がするのですが、スタッフの方も内部構造については詳しく知らされていないとのことでした。

 

音源はステレオミニからスマホ音源、打ち込み系アニソンから邦楽バンドなど幅広く聞きました。どれもボーカルものです(600万のシステムで聞くアニソン…震える)

 

肝心の音ですがHD650のような濃厚な音に、HD800を越える超広大な音場表現を追加したような音です。STAXのイヤースピーカーの音に似ていて、微細な音まで拾って正確に再生するような音。かつ密度感があるのに音の分離が明確という不思議な音です。

 

HD800はどうしても広大すぎる音場から密度感がなくボーカルが遠い印象を受けるのですが、HE-1はそれを感じません。ボーカルだけがビシッ!と中央やや前方に定位し、その周辺360°に渡って超広大な楽器のフィールドが展開します。

 

昨年試聴したときにも感じたのですが、何より驚くのは音の前後感です。本当に左右のユニットのみから鳴ってると思えないほど音が前後に広がります。左右上下に広がるヘッドホンは数多くありますが、これほど前後に広いヘッドホンは初めてです。

恐らくボーカルが若干前方に定位することで、前述した自然な音と広大な音場を両立できているのかと思います。

 

…ただこれ600万ですからね笑

仮にこれが30万とかなら「半端ねぇな…買いたい」ってなったのですが、流石に高すぎます。良い夢見せてもらいました、ありがとう!

 

続いてfinalのブース。クラウドファンディングをかけているmakeシリーズのサンプルがありました。まだ試作段階で音出しは出来ませんでしたが、実際に装着してつけ心地を試すことが出来ました。

 

↓これです。撮影許可済
f:id:inoue_onigirimaru:20171216204033j:image

 

正直見た目は安っぽいかな…触れたときの金属の冷たさなどは感じず、どちらかと言うと樹脂に近いような質感でした。値段(クラウドファンディングなので値段といって良いのか分かりませんが)からしても仕方ないのですが、たとえばbeyerdynamicの xelentoなどと比べると金属的かっこよさ、曲線の美しさによる所有欲は完敗です。

 

肝心の装着感ですがこれは抜群。finalのイヤーピースtypeEなのですが、筐体の形が良いのか本当に着けていることを感じさせない装着感です。westoneと同じくらい自然な装着感。ステムもそこまで長くないため装着も容易でした。

 

この製品の売りは何より自分で音をチューニングできるという点ですが、ほんの触りでも好印象でした。

just earなども自分好みでチューニングできますが如何せん高いので…(ex1000を使っている自分からするとこちらもすごく気になるのですが)

ある程度の音の方向性は決まっているとはいえ、気軽な価格で自分好みの音に変化させられるのは楽しそうですね、これからに期待です。

 

他にもSTAXのブースで改めてコンデンサ式の音を聞き込めたりと満足感高かったです。もっと早くから行っておけば…楽しかった!